『雪』『人』
J31Gate参加作まとめ
第23回『雪』
あと少しもう少しだよその雪は世界を染めて夢が叶うよ
(Snow Man)
2018年『Snow Dream』を歌う彼らへ贈ります。
あの頃には想像もできなかった未来が“今”なのかもしれません。
白雪の頬を両手で包んでも「溶けないよ」って君は笑って
(深澤辰哉)
彼の白い肌と儚い雰囲気を雪になぞらえました。
第24回『人』
唇にそっと人差し指を置く見たことのない場所へ行こうよ
(Snow Man)
『D.D.』のサビ前、シー🤫っとするポーズ。
ファンの間ではコココガチャとも呼ばれており、誰がカメラに抜かれるのかなという楽しみがあります。
紅白では全員中央に集まるという嬉しいものになりました。
人流と叫ばれ踊りをやめた春 青い桜は何処で眠るの
(Snow Man)
2021年春の舞台。一部が中止になってしまいました。
「人流抑制」ということですが、準備されていた青い桜吹雪、スタッフ、演者、観客のことを思うといたたまれません。
今年は無事に全ての幕が上がりますように。
年末年始
2020年
12月21日(月) 19時
メンバーの1人がPCR検査でコロナ陽性、症状は無し、他のメンバーは陰性という発表が出る。
その日のCDTVの出演は見合わせになる。
12月22日(火)
特に表立った動き無し。
12月23日(水)
他のメンバー8人も濃厚接触者に認定され、隔離生活により経過観察する事となる。年末年始含め一定期間の活動はできない。
特に紅白辞退は大きなニュースとなった。彼の顔写真にフルネームと年齢まで添えて報じる新聞やテレビやネット。まるで犯罪者のようだ、と私は思った。
そして、年末年始は頻繁にすのちゅーぶが更新された。
印象深かったのはクリスマス。Grandeurのオフショットも交えたMV。その日、出演予定だったのはMステ。そこで着る予定だったのであろう赤い衣装がラストに映る。これを着る姿を見れるのは1ヶ月後のMステになることを、この時は知る由もない。
2021年
1月2日(土)
すのちゅーぶの登録者数100万人を達成。
1月5日(火)
8人は6日から活動再開。
1月8日(金)
もう1人も9日から活動再開することが報告される。
1月12日(火)
9人でのFC動画があがる。
やつれた頬が物語っている気がした。「自責の念」に加え、「噂やデマで人は死ぬ」と。
7月12日(月)
『Grandeur』100万枚セールスを突破。
2021年の間、紅白の話は何度も出た。雑誌で、テレビで、ラジオで、「今年は出たい」と。
私は「(辞退は)誰のせいでもないけど」の言葉が、いたたまれなかった。そう繰り返されるほど「“誰か”のせいで」に聞こえた。
きっと、紅白に出るまでこの話は終わらないのだ。
11月19日(金)
紅白の出場歌手が発表される。『Snow Man(初)』の文字。
12月21日(火)
曲目発表。
『D.D.』
12月31日(金)
19時30分、第72回紅白歌合戦が始まった。
トップバッターが歌唱するステージに出場歌手も集合し、ベージュのスーツを着たSnow Manの笑顔も映った。
20時44分、前半戦のトリとも言える位置で出番が来た。青を基調とした衣装で、金色の装飾とピンクの差し色が映えていた。
唇にそっと人差し指を置く 見たことのない場所へ行こうよ
20時47分、Snow Manの『D.D.』が終わった。
待ちわびたハッピーエンドだったでしょう?『2020』にピリオドを打つ.
2021年の間中、私の心に引っ掛かっていたそれが、やっと外れた。
『あの日、あの時、あの頃は』
アイドルとスマホと私
手のひらの泉にそっと石を投げ波紋は淡くセカイへ広がる
これはTwitterに投稿を始めた時の感覚。
アカウントは7年前から持っていたが、情報収集の為。自分で呟きたいなんて思ったこともなかった。
変化が訪れたのは2021年の4月末。
緊急事態宣言を受けて、公演が中止になった時のこと。
色々な人が色々なことを言っていた。
不安、悲しみ、妬み、怒り。
手のひらの泉は激しく揺れた。
他人の言葉を追って、憂鬱になっている場合ではない。
自分でも何か発信してみようと、アイドル短歌の投稿を始めた。
誰に見せる訳でもなく、手書きでノートに書き溜めていた歌。
私の呟きでどうにかなるとは思わないが、言霊はあると信じている。
ブログのタイトルにもしたように、私にとっての歌は祈りであり、応援の一つの形だ。
健康でいてね、活躍してね、あなたを見ているよ、と。
これはライブや舞台など、中止になったあらゆるイベントに対する気持ちでもある。
数年後には、あぁコロナの頃ねとなるのだろうか。
アイドルも短歌もSNSも趣味の一つで、私の生活を豊かにするものであってほしい。
だから、自分にとっての適切な距離でこれからも楽しみたい。
手のひらの泉で溺れないように。
その手が握るもの
『岩本くんと琳寧くん』
SASUKE(2020年)
何度も「息して!」と声をかけて並走する岩本さんが印象的だった。
琳寧さんは初出場とは思えないほど、とても落ち着いた目をしていた。
『光』
(い)位置につき
(わ)沸き立つ胸が叫ぶんだ
(もと)もっと行けるさ
(ひかる)光るステージへ
2020年に初めてSASUKEの1stステージをクリア。2021年も2ndまで進めた岩本さん。確実に毎年進化している。きっと、いつかは光るあの場所へ。
『手』
10000字インタビューでの「握っていたのは武器じゃなく、たくさんの手だった」という言葉から。
彼のマメだらけの手は、大切なものを握りしめている。
2021まとめ
『J31Gate』寄稿まとめ
企画に参加させて頂くと、テーマがあったりするので、いつもとは少し違う心持ちで詠むことができました。
解説と未提出作も付け加えておきます。
第18回「音」
目に見えぬはずの音符が鮮やかに君の手足の軌道で色付く (宮舘涼太)
シルバーのチェーン アクセサリー ブーツ鳴らして歩く強くなりたい (Snow Man)
ダンスによって可視化されるメロディやリズムや歌詞。宮舘さんの動きはスロー再生のように残像が見える印象があります。
ジャラジャラという音でSnow Manが来たことが分かったという6人のjr.時代。先輩たちへの憧憬でもあり、自らの武装でもあったのかなと想像します。
第19回「夏」
肩に乗るキミの翼を拝借し青に溶けゆく空へ海へと (宮舘涼太)
ひまわりは僕を見てよと次々に咲く切りたての髪は夏色 (Snow Man)
「キミ」は愛鳥のセキセイインコ。宮舘さんの「海へ行きたい」というコメントをよく目にするので、心だけでも飛んでいってほしいという願いを込めて。
黒髪の舞台を終え、続々と髪色を明るくするメンバーたち。黄色の衣装も相まって、ひまわり畑のような夏の新曲でした。
第20回「色(アイドル名伏せ)」
透明な身体を失う心臓はメンバーカラーの液で波打つ
雨に濡れ震える君を離さない あと少しだよ消えないで炎
第21回「数」
ひだまりを壊さぬように息を止め数えたあなたの眠る睫毛を (渡辺翔太)
メンバーが撮った無防備な寝顔。背徳感を感じながらも、ドアップにして見てしまった時のこと。
第22回「ショウ(変換自由・詠み込み必須)」
気まぐれな彗星にエスコートされ君の小惑星に降り立つ (宮舘涼太)
いつまでも歌って踊って笑ってて性懲りもなく鳥居をくぐる (アイドル名なし)
宮舘さんのいつ上がるか分からないブログ。独特な世界観に惹かれます。
神社にお参りするたびに祈ること。
(第20回の解説)
(1首目はメンカラをもつアイドルについて。メンカラは身体を乗っ取ってしまうのだろうか。)
(2首目はジェシーさんと宮舘さん。後輩のデビュー直後、北山さん宅に誘われた2人。「なんでデビューできないんですかねえ」と涙で抱き合った日。炎はメンカラの赤、熱情。)
未提出作
第19回「夏」
半袖の肩を並べて見上げたね星座のカタチはあの時のまま (関ジャニ∞)
「今」のMVと「ノスタルジア」がイメージ。
第20回「色」
S極とN極かもね僕たちは背中合わせで離れられずに
磁石の青と赤。シンメ。
第22回「ショウ」
シールドも消毒も無い世界から海鳴りが響く君を呼ぶ声 (嵐)
『ARASHI 5×20 FILM』に寄せた歌。
次にあげる歌とセットじゃないと分かりにくい。しかも未提出歌でもなくて申し訳ない。
再びあんな景色が見れることを願って。