百合の香り

 

何処からか百合の香がする 君からのテレパシーが届くみたいに/ゆり組

 

 

POTATOの表紙が解禁されたのを見た時、真っ先に思い出したのがこの歌だった。

思い出した、というのは数ヶ月前に作ったものの、ゆり組だから百合ってベタかなと保留にしていたからだ。

 

ある初夏の休日、出掛けた先の駅の構内を歩いていると百合の香りがした。

マスク越しでも分かる、あの華やかな香り。

でも花の姿は見えない。

行きたい方向とは逆の角を曲がってみると、通路に百合の花が飾られていた。

気にも留めない人はどんどん通り過ぎてゆく。

 

ゆり組のふたりは、「お互い言わなくても考えていることは分かる」と言う。

 

目には見えない百合の香り。

心で聴こえる相手の心。

 

裸足の足元にそっと置かれた百合の花。

やっぱりふたりには、この花がよく似合う。