アイドルとスマホと私
手のひらの泉にそっと石を投げ波紋は淡くセカイへ広がる
これはTwitterに投稿を始めた時の感覚。
アカウントは7年前から持っていたが、情報収集の為。自分で呟きたいなんて思ったこともなかった。
変化が訪れたのは2021年の4月末。
緊急事態宣言を受けて、公演が中止になった時のこと。
色々な人が色々なことを言っていた。
不安、悲しみ、妬み、怒り。
手のひらの泉は激しく揺れた。
他人の言葉を追って、憂鬱になっている場合ではない。
自分でも何か発信してみようと、アイドル短歌の投稿を始めた。
誰に見せる訳でもなく、手書きでノートに書き溜めていた歌。
私の呟きでどうにかなるとは思わないが、言霊はあると信じている。
ブログのタイトルにもしたように、私にとっての歌は祈りであり、応援の一つの形だ。
健康でいてね、活躍してね、あなたを見ているよ、と。
これはライブや舞台など、中止になったあらゆるイベントに対する気持ちでもある。
数年後には、あぁコロナの頃ねとなるのだろうか。
アイドルも短歌もSNSも趣味の一つで、私の生活を豊かにするものであってほしい。
だから、自分にとっての適切な距離でこれからも楽しみたい。
手のひらの泉で溺れないように。