31字の言葉は祈り

#アイドル短歌

2021まとめ

『J31Gate』寄稿まとめ

企画に参加させて頂くと、テーマがあったりするので、いつもとは少し違う心持ちで詠むことができました。

解説と未提出作も付け加えておきます。

 

第18回「音」

目に見えぬはずの音符が鮮やかに君の手足の軌道で色付く (宮舘涼太)

 

シルバーのチェーン アクセサリー ブーツ鳴らして歩く強くなりたい (Snow Man)

 

ダンスによって可視化されるメロディやリズムや歌詞。宮舘さんの動きはスロー再生のように残像が見える印象があります。

 

ジャラジャラという音でSnow Manが来たことが分かったという6人のjr.時代。先輩たちへの憧憬でもあり、自らの武装でもあったのかなと想像します。

 

 

第19回「夏」

肩に乗るキミの翼を拝借し青に溶けゆく空へ海へと (宮舘涼太)

 

ひまわりは僕を見てよと次々に咲く切りたての髪は夏色 (Snow Man)

 

「キミ」は愛鳥のセキセイインコ。宮舘さんの「海へ行きたい」というコメントをよく目にするので、心だけでも飛んでいってほしいという願いを込めて。

 

黒髪の舞台を終え、続々と髪色を明るくするメンバーたち。黄色の衣装も相まって、ひまわり畑のような夏の新曲でした。

 

第20回「色(アイドル名伏せ)」

透明な身体を失う心臓はメンバーカラーの液で波打つ

 

雨に濡れ震える君を離さない あと少しだよ消えないで炎

 

 

第21回「数」

ひだまりを壊さぬように息を止め数えたあなたの眠る睫毛を (渡辺翔太)

 

メンバーが撮った無防備な寝顔。背徳感を感じながらも、ドアップにして見てしまった時のこと。

 

 

第22回「ショウ(変換自由・詠み込み必須)」

気まぐれな彗星にエスコートされ君の小惑星に降り立つ (宮舘涼太)

 

いつまでも歌って踊って笑ってて性懲りもなく鳥居をくぐる (アイドル名なし)

 

宮舘さんのいつ上がるか分からないブログ。独特な世界観に惹かれます。

 

神社にお参りするたびに祈ること。

 

 

 

 

 

(第20回の解説)

(1首目はメンカラをもつアイドルについて。メンカラは身体を乗っ取ってしまうのだろうか。)

(2首目はジェシーさんと宮舘さん。後輩のデビュー直後、北山さん宅に誘われた2人。「なんでデビューできないんですかねえ」と涙で抱き合った日。炎はメンカラの赤、熱情。)

 

 

 

 

 

未提出作

第19回「夏」

半袖の肩を並べて見上げたね星座のカタチはあの時のまま (関ジャニ∞)

「今」のMVと「ノスタルジア」がイメージ。

 

第20回「色」

S極とN極かもね僕たちは背中合わせで離れられずに

磁石の青と赤。シンメ。

 

第22回「ショウ」

シールドも消毒も無い世界から海鳴りが響く君を呼ぶ声 (嵐)

『ARASHI 5×20 FILM』に寄せた歌。

次にあげる歌とセットじゃないと分かりにくい。しかも未提出歌でもなくて申し訳ない。

 

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再びあんな景色が見れることを願って。