自選短歌(2022年)
『自選10短歌集2022』という企画に参加させていただきました。
【アイドル好き・アイドル短歌好き59名による580首の短歌集】 #自選10短歌集2022 公開しました! #tanka #短歌 #アイドル短歌 https://t.co/PTkMckQWoi
— 🦅野 (@nem_uta) 2023年1月20日
誰のことを詠んだのか(敬称略)など、簡単に解説します。
この胸の内はあなたも知っている話すより速く触れるより熱く/渡辺翔太 宮舘涼太
ベタベタするわけじゃないけど、“お互いの思っていることは言わなくても分かる”というゆり組。
焦燥も歓喜も涙も道連れに左右対称(シンメトリー)を分かつ僕らは
私がジャニーズにハマったのは、立ち位置だけではない『シンメ』という概念を知った時。
白雪の頬を両手で包んでも「溶けないよ」って君は笑って/深澤辰哉
実際の場面ではなく、イメージソングです。
贈ったら毎日履いてくれますか365足の靴下/ゆり組
渡辺さんへクリスマスプレゼントを贈るなら?の宮舘さんの答えが素敵だったので。
あの頃の僕らはきっと驚いて見ている湯船に並ぶ僕らを/宮舘涼太 阿部亮平
一緒にお風呂に入っていたという2022年の舞台裏話。壁があった「あの頃」の彼らから、今の良い関係性を築いている彼らへ。
下の名で呼んだらあなたの特別になれるでしょうか「涼太、」なんてね/宮舘涼太
名字や、それにちなんだニックネームで呼ばれる事の多い宮舘さんだから。
新明解国語辞典の【恋愛】に異性の文字が消えた八版
占いのページで無邪気に並んでる彼氏と異性に舌打ちをした
日常詠の2首。
まだまだ異性愛が前提の世の中だなと思う事は多い。
でも、言葉や名付けで変わってゆくこともあるのだと思う。
(例えば、「LGBTQ」という名称でその存在が認知されるようになったり、昔は「看護婦」が一般的だったが、今は「看護師」で男性も珍しくないなど。)
完全に信じることはできなくて人間の君を人間の僕が/題詠『信仰』
アイドルも、ファンも、人間。
僕だけの色で彩る人生を泳ぐよ水面はもうすぐそこだ
アルバムのユニット曲『Color me live…』(佐久間 宮舘 阿部)
以上、『自選10短歌集2022』解説でした。