偶像
完全に信じることはできなくて人間の君を人間の僕が
(お題『信仰』)
そもそも、信じるって何だろう。
例えばスキャンダルが出た時、「信じてたのに」とか「信じてるよ」なんて声を聞く。
私は傷付きたくないから、最初から「信じて」はいないのかもしれない。裏切られたって思うのはとても辛い。
そして、自分だって簡単に裏切るかもしれないとも思う。
じゃあ、変な記事が出た時や、嫌なツイートを見てしまった時、何を信じるのか。
私は自分の感覚を信じる。「なんか変だな、嫌だな」という自分の心の声は信用するようにしている。
そして、自分が今まで見たものを信じる。発言とか、振る舞いとか、表情とか。毎日毎日見ていれば、何かしら感じるものがある気がする。
少し冷たいかもしれないが、それが私の信仰だ。
シンメトリーを分かつ僕らは
『バディ』
岩本照 深澤辰哉
アイドル短歌
「バディ」とは相棒のこと。特にスキューバダイビングや警察特殊部隊など、単独行動は許されない状況で組む相手。
いわふかは重い。
「シンメ」って言葉もこの2人から聞くことが多い気がする。
とにかく、いわふかは重い。
雪月花
深澤辰哉さんイメージのアイドル短歌
『雪』
白雪の頬を両手で包んでも「溶けないよ」って君は笑って
ふわふわして、目を離したら消えてしまいそうな人だなって思う時があります。
『月』
たまゆらの月の光にうなづいてあなたは世界を許してくれる
彼はパフォーマンス中、カメラに抜かれると微笑んで頷く仕草をする時があります。私はそれが好きで、詠んでみたいなと思っていました。とある曲で彼を照らすスポットライトは月光のようでもありました。「たまゆら」は「ほんの短いあいだ、はかないもの」
『花』
藤色が髪に絡まり解きほぐす指先は香る純白のまま
彼の誕生日の頃に見頃を迎える藤の花。花言葉は「優しさ」「決して離れない」など。
深澤さんは、横顔を見ているだけで歌が生まれてくるような、短歌ジェニックな人。
優しいけれど、心の奥は簡単には見せてくれない。どこか掴みどころがなくて、その笑顔の下で何を考えているんだろう?って思わせる人。
そんなイメージがあります。