シンメトリーを分かつ僕らは
『バディ』
岩本照 深澤辰哉
アイドル短歌
「バディ」とは相棒のこと。特にスキューバダイビングや警察特殊部隊など、単独行動は許されない状況で組む相手。
いわふかは重い。
「シンメ」って言葉もこの2人から聞くことが多い気がする。
とにかく、いわふかは重い。
雪月花
深澤辰哉さんイメージのアイドル短歌
『雪』
白雪の頬を両手で包んでも「溶けないよ」って君は笑って
ふわふわして、目を離したら消えてしまいそうな人だなって思う時があります。
『月』
たまゆらの月の光にうなづいてあなたは世界を許してくれる
彼はパフォーマンス中、カメラに抜かれると微笑んで頷く仕草をする時があります。私はそれが好きで、詠んでみたいなと思っていました。とある曲で彼を照らすスポットライトは月光のようでもありました。「たまゆら」は「ほんの短いあいだ、はかないもの」
『花』
藤色が髪に絡まり解きほぐす指先は香る純白のまま
彼の誕生日の頃に見頃を迎える藤の花。花言葉は「優しさ」「決して離れない」など。
深澤さんは、横顔を見ているだけで歌が生まれてくるような、短歌ジェニックな人。
優しいけれど、心の奥は簡単には見せてくれない。どこか掴みどころがなくて、その笑顔の下で何を考えているんだろう?って思わせる人。
そんなイメージがあります。
あなたの名前に映る景色は
お名前で折句
(ふ) ふたりきり
(か) 彼方の海は
(ざわ) ざわめいて
(たつ) たった一度の
(や) 約束を聴く
(めぐ)巡る波
(ラ)「来週にしよう」
(ウ)嘘つきは
(ル)瑠璃色(ろ)だけを
(れん)レンズに集め
(む)向こうには
(かい)貝殻拾う
(こ)子どもたち
(う)疑いもせず
(じ)自由 海 空
(さ)さぁ今だ!
(く)雲に飛び乗り
(ま)街に出て
(だい)ダイブしようよ
(すけ)スケルトンの海
(わた)渡り鳥
(な)並ぶ命の
(べ)ベクトルは
(しょう)障壁のない空へ飛び
(た)立つ
(み)三日月の
(や)闇夜に隠れて
(だ)抱く腕に
(て)手錠をかけてと
(りょう)両目を閉じた(た)
(い)色あせた
(わ)惑星だけど
(も)もう少し
(と)隣にいてよ
(ひか)光が見える?(る)
(あ)明け方の
(べ)ベルベットの陽は
(りょう)両耳をくすぐる
(へい)「平気」と笑うあなたの
映画のワンシーンみたいになったらいいなと思って詠みました。